Mは5歳年下

だけどちょっと自信家

わたしが上司の愚痴を言ったら

コメントはいいの、聞いてくれるだけで、と言ってるのに

なんだかんだとアドバイス

何度も重ねてアドバイス

うんうん、って聴いてほしかっただけ

アドバイスはいらないの

味方になってほしかった

大変だったね

その上司はひどいね

ねねさんならきっと大丈夫って

言ってほしいだけなのに

これでもかって弱っている時に

アドバイスって

ダメ出し、否定に聞こえるの

だからコメントはいらないって

言ったのに

がっかり

男性に共感求めても無理?

もう愚痴は言わないから大丈夫

ちょっと喧嘩になりました

もう愚痴は言わないか

俺、距離を置かれちゃったね

ねねさんの気持ちわからずに

余計なこと言ってごめんね

気の毒なほどショボンとする彼に

初めは収まらない気持ちが

急にどうでもよくなって

わたしもごめんね

わたしのためを思っていってくれたのに

で仲直り

だけど

愚痴に正論は返さないように

気を付けてる

悩みなんて正論の向こうにあるもの

正論で解決するなら誰も悩まない

と思うから

キスって

こんなに気持ちが伝わるものって

知らなかった

丁々発止のやり取り

もう言葉なんかいらないって

思っちゃう

いや、ほしいけど(笑)

それくらい饒舌

今までしてたキスはなんだったのか

Mはわたしに合わせてるだけって言う

わたしはMに合わせてるだけって思ってた

唇が触れるか触れないかの力を抜いたキス

舌で唇を舐めるようなキス

舌と舌を絡ませるキス

舌を吸い込むようなキス

顔を傾けて密着して吸い付くキス

ねねさんのキスやばい

ずっとしてたいっていつもMは言う

ねねさんいつもすごい笑ってるよ

だってMがいつも笑っていてくれるから

わたしも笑っちゃうし

いつも安心していられる

だって一目惚れだもん

ねねさんの顔すごくきれい

大好きなの

一目惚れも初めてだけど

好みの顔の女性と付き合うのも初めて

大好きと言ったこともない

こんなにエッチが気持ちいいのも初めて

でも一番好きなのはキス

キスは我慢できない

わたしは子どもの頃から

周りの人の顔色に敏感すぎるところがあって

それでいっぱい疲れて、傷付いてきた

でもMは私の顔をみている間ずっと

ほんとうにいつも笑っているから

顔色を伺う必要がない

と気づいた

こんなのは初めて

こんなことってあるんだな

ありがとう

しあわせっ